財務キャッシュフローがプラスの会社は悪い会社?!
みなさんこんばんは、宇宙戦艦山本です。
今日は、前回とても反響が良かったと勝手に思っている、キャッシュフロー計算書(CF計算書)について、また深堀してみようと思います。
前回は営業CFについてでしたが、今回は財務CFを採り上げてみます。
※前回のブログはこちら
営業キャッシュフローがマイナスでも投資価値あり?! - お小遣いをベトナム株にぶち込んでみた。
さて、財務CFですが、これは調達/返済など、財務関係の資金の出入りを計算したものです。
借入の増加、増資、社債発行などは調達なのでプラスの要因です。
反対に、借入の返済、配当金の支払などは返済としてマイナスの要因となります。
ここでシンプルに質問してみます。
財務CFがプラスだったら、どう思いますか?
THE☆ざっくり質問!!
つのだ☆ひろもびっくり。
ゴー☆ジャスもびっくり。
ちなみに、ピーターこと池畑慎之介も正式には池畑慎之介☆なのでお忘れなく。
もうちょっと質問の仕方を変えてみます。
財務CFがプラスだと良い印象ですか?悪い印象ですか?
おそらくですが、悪い印象を持つ人の方が多いのではないでしょうか。
「財務CFがプラス=借入金増加」というイメージが強い様に感じます。
誰しも、お金は借りたくないんですよね。
かく言う私も今年から40百万円の住宅ローンを背負うことになりますが、できることならキャッシュで買いたいですし・・
というか、アラサーで結婚した時の貯金はほぼゼロ円でしたし・・
お陰で妻に財布のひもを握られ、お小遣い制が導入されたわけですし・・
私の貯金=山本家の貯金なのに、妻の貯金は個人資産扱いで、私は残高を知らないですし・・
そういえば妻は住宅ローンの保証人にならないので、もしかして将来的に山本家からの卒業を考えr今は財務キャッシュフローを考えよう。
そういえば最近、私の生命保険の掛け金を増額したのですが、それ以降みそ汁の塩分が濃くなtt今は財務キャッシュフローを考えよう。
お金を借りることって悪なんでしょうか。
確かに、無計画にお金を借りることは宜しくないですよね。
手元資金の範囲内で新規投資を検討すれば、当然、借入をしなくても済みます。
私はこれまでの経験で、日本と海外の色んな国々にある会社の決算書を見てきました。
その結果、すごく感じたことがあります。
日本の会社ってお金借りなさすぎ!!
これは決して金融マン目線で「借りてくれない!」と言っているわけではなく、純粋に、日本の会社って慎重すぎだと思うんですよね。
お金を借りなければ、手元資金以上の投資はできません。
大きな投資になればなるほど、手元資金の拡充を待つには時間がかかります。
拡充した頃には機を逸しているかもしれません。
専門的な言い方をすると、レバを利かせる(=借入をする)ことで、タイムリーに大きな投資をすることができます。
当然、レバを利かせる以上、投資リスクは高まります。
失敗すると、株主に対して経営責任を問われるわけです。
ただ、これは私の感覚的な所も大きいのですが、今の業績に満足する会社は必ず縮小します。ちょっと投資先行かな?というペースで投資を継続している会社が一番伸びる会社です。
元ZOZOタウンの前澤さんが、スタートアップの時に親戚中に頭を下げてお金を借りまくり、色んなファッションブランドとの契約料に充てたという話は有名です。
そこまでいくのは上場企業としてさすがに危険ですが、第三者から出資を受ける以上、より会社を大きくして配当を返すのが務めだと思うんです。
※配当金の支払は財務CFのマイナス要因なので、こことのバランスも実は超重要だったりします。そこは配当性向の推移で会社の配当スタンスを知ることができます。
海外の会社はどんどん借りて、どんどん投資をしています。
特にベトナムの会社はすごい勢いで借りている会社が多い印象です。
転換社債(CB)の発行や有償増資を繰り返している会社も本当に多いです。
ただ、当然、中には投資に傾きすぎな会社も多いので、そこは見極めが必要となってきます。
せっかく急成長を続けているベトナムに投資をするんです。
どうせなら少々財務CFがプラスくらいの会社に投資して、経営戦略に本気で寄り添ってみても楽しいのではないでしょうか。
※尚、私は現在、一般企業で財務系の仕事をしており、グループの国内外企業の資金を見ているのですが「なんでそんなに借りるの?返せ!返せ!」が口癖となっています。だって住宅ローン40百万円返さないといけないんだし・・会社潰れてほしくないし・・・